映画『マン・オブ・スティール』 これが現代のスーパーマンだ

 本日は映画『マン・オブ・スティール』について語らせていただきたいと思います。こちらは、今ブーム真っ盛りのマーベル映画路線とは異なるDC映画というものです。

 アメコミ映画は、アメリカで1930年代に刊行されたアメリカン・コミックスを原作としています。そのころに発足した、スーパーヒーローもののマンガを出版する出版社がDCとマーベル(そのころは社名が異なりますが)です。DCがスーパーマンバットマンワンダーウーマンなどを誕生させ、マーベルがスパイダーマン、アイアンマン、キャプテン・アメリカなどを生み出していきます。

 そしてその時代、その時々に生まれたラジオ、ドラマ、映画、ゲーム、トイなど、様々なメディアに発展していきます。そのようなマルチメディア展開を遂げながらも、「アメコミなんて子供の見るものだ!」と迫害され、低迷する時代が長く続きました。

   そんな時、アメコミのメディア史を大きく塗り替える出来事が起こります。

 それが1978年に公開された『スーパーマン』です。スーパーマンが空を飛ぶ姿を、当時のVFXを存分に使ったシーンは子供のみならず、大人までも夢中にさせ、世界中でスーパーマンブームが巻き起こるほどの大ヒットを記録します。この時からアメコミ映画に対する人々の意識も変わり始め、アメコミ映画として一つのジャンルを確立します。

 その後、スーパーマンは続編が製作され、リブートもされますが、鳴かず飛ばずの状態が続きます・・・

 誰もが思っていました。スーパーマンの時代は終わったと・・・・

 現在のマーベルの潮流を見たDCは、新たにスーパーマンの神話を再生させようとしていました。それが今回紹介する『マン・オブ・スティール』です。近年のアメコミ映画お得意の、なぜ自分はスーパーヒーロー的行為を行うのかという人間ドラマの部分に今作ではひたすら物語の重点を置いています。スーパーヒーローである前に人間であるというスタンスは、2002年に公開されたスパイダーマンダークナイトバットマン新三部作から開花し始めたわけですが・・・・

 今作に至っては『ウォッチメン』を監督したザック・スナイダーさんなので、その物語とスーパーヒーローの暗さと言ったら、群を抜いています。というか、DC映画は、マーベル映画とは違い、どっちかというと暗めでアダルトな作品が多いのです・・・

 なのでかつての明るく、楽しいスーパーマンの姿は跡形もないです・・・

 まぁ、それがいいとか悪いとかいう問題ではないのですが(個人的に暗めの方が好みです)。

 肝心のスーパーバトルは、目にも止まらない超ハイスピード、ビル破壊の連続で、いやいやこれ何万人規模で人死んでんだよ(笑)、と突っ込みたくなるようなレベルですが、神に近いスーパーマンを怒らせたら誰にもられません!

 何にしても、全体として詩的でロマンス溢れる雰囲気は好きでした。DCは今作から『スーパーマンバットマン ジャスティスの誕生』につなげていき、アベンジャーズと同じく、こちらもバットマンワンダーウーマン、フラッシュなどのスーパーヒーローが大集合する映画『ジャスティス・リーグ』に結実させます。マーベル同様に映画の物語の枠を超えた「DCエクステンデッド・ユニバース」という世界観を構築していくようです。これからDC映画の快進撃が始まります! まずはこのスーパーマン神話からご覧になってください!

  

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